2009年11月16日

文化人類学的写真

R3015821
デフレが問題となる一方で1000円未満のジーパンが話題となっていますが、ジーパンを作ったリーバイストラウスと同じ綴りのレヴィ=ストロースが亡くなりました。
あまり有名ではないかもしれませんが、レヴィ=ストロースが撮った写真集があります。
「ブラジルへの郷愁」というものですが、残念ながら現在絶版です。
タイトルから想像がつくかと思いますが、ブラジル在住中に撮った写真で構成されています。
序文には二眼レフ1台と2台のライカで撮ったと書かれています。
レヴィ=ストロースは1930年代にブラジルにいたので、その頃に存在したライカを使っていたことになります。
すでにサンパウロには中古屋があったそうで、中古なのか最新のものか正確に何を使っていたかわかりませんが、レンズは最初期のエルマー5cmで撮ったのではないかと思います。
(ただし、序文に唯一書かれているレンズはHugo meyerの7.5cm F1.5 Plasmat)
1930年代にレヴィ=ストロースが撮った写真ですが、これがまた良いのです。
80年近く前に撮られた、ライカ判ができた頃に撮られたものとは思えないくらいしっかりと写っているし、写真は今で言うストレートフォトグラフィが精製されたような写真です。
フィルムが進化して、カメラが進化して、デジタルカメラができた現在でも陳腐化していない写真だと思います。
そもそも、レヴィ=ストロースだけでなく、技術の発展によって陳腐化した写真なんて、ただの一枚もないのかもしれません。
図書館にあったら書庫から取ってきてもらってでも見るべき、興味深い写真集です。
ブラジルへの郷愁
ブラジルへの郷愁
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posted by gr-digital.net at 23:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 b_entry.gif
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