2010年08月06日

新しい時代

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横浜美術館にて「126 POLAROID ーさよならからの出会いー」という展示が行われます。
8月7日(土曜)から8月29日(日曜)まで。
インスタントフィルム、ポラロイドの生産終了をきっかけに企画されたそうです。
こんな企画が行われることを考えても、ポラロイド(インスタントフィルム)は写真家にも大きな影響を与えたことは明白です。
ところで、『写真についての写真展』という写真展に際し木村伊兵衛は『バカチョン・カメラの可能性』と題してポラロイド・カメラについてこんな風に述べています。

「・・・それに根本は、ポラロイド・カメラが、写す機構と同時に暗室の機構を兼ね備えているということである。複写機の進歩、ビデオの大衆化などが実現されれば、そうした周辺技術の導入によって、暗室兼用のカメラから、写す行為を重点にしたカメラに変身することも可能だ。そうなれば、暗室不要のこのカメラこそ。新しい写真の時代へのパイオニアになるのではないか、と思うのである」美術手帖1974年6月号から引用

「写す機構と同時に暗室の機構を兼ね備えている」ものはポラロイドだけでなく現在においてはデジカメも当てはまります。
さらにはデジタルカメラでの撮影のみならず、フィルムによる撮影でもパソコンによるレタッチ、インクジェットプリンターによる出力は個人でも容易となり、より写す行為を重点にした、木村伊兵衛が晩年思い描いた新しい写真時代が今来ているはずです。

しかし写す行為に重点を置いて、撮影した画像をハードディスクに貯めこんでいては新しい写真時代なのかどうか、わからないかもしれません。
そのせいか、現在では、写真展としてプリントを展示するだけでなく、インターネットを利用することで写真を見せることが活発になっています。
ブログや写メなどです。
このブログもそういったものの一つでしょう。

では、新しい写真の時代の訪れはいったい何をもたらしたのかというと、よくわかりません。
しかし、もしかしたら今回のグループ展は新しい写真の時代がもたらしたのではないかと考えています。。

今回のグループ展では参加者7名はいずれもブログを活用し、画面の向こうの、顔も名前も知らない閲覧者に写真を提示してきました。
撮影だけでなく写真を見せることにおいても新しい写真の時代を謳歌しています。
また、この7名の繋がりもブログがもたらしたものでした。
このことからも、写真のデジタル化により、撮ること見せることが容易となったことが欠かせない要素であることは間違いありません。
したがいまして、このグループ展は『バカチョン・カメラの可能性』がもたらしたと言えるでしょう。


posted by gr-digital.net at 22:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 b_entry.gif
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