2013年02月07日

考現学の本

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最近話題の「路上と観察をめぐる表現史」という本を読んでいます。
広島の美術館で開催されている同名の展覧会の図録的な本です。
タイトルからなんとなく想像できますが、赤瀬川原平のトマソンとか都築響一とか、ああいうやつです。

正式なタイトルは「路上と観察をめぐる表現史−考現学以後」ですが、考現学というのは最近のものかと思っていましたが、関東大震災の時の被災者のバラックを観察したのが始まりだとか。
最近では芸大生が卒業作成として新宿駅の地図を作って、それのタイトルが「新宿地下考現学」というそうで、これも注目されました。
考現学ブームでしょうか。

関東大震災のバラックを観察した人は、もともとは柳田國男の会に所属していて、震災をきっかけに都市に目を向けるようになったそうです。
農村というか田舎の方が人間の痕跡がありそうですが、都会の方が人間の欲求が強いのか人間臭い痕跡がハッキリしているような気がします。

都会っていうのは最近出来たものかと思っていましたが、リルケの詩を読んだ時、既に今と同じ都会があったんだなぁと思った事があります。
田舎者の私は、都会には田舎にない新しいものがあるところだとイメージしていましたが、昔から都会があるのなら新しいから都会というわけではないのでしょう。
関東大震災の時の観察を今でも関心を持って接している事を考えると、考現学が扱う現在は必ずしも観察時の現在ではないのかなぁと思ったり、思わなかったり。

路上と観察をめぐる表現史 ──考現学の「現在」
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