2017年03月30日

組み合わせて考える写真

G0076206-Edit

挑発する写真史という本を読みました。
金村修とタカザワケンジが対話形式で写真史を読み解く?みたいな内容です。
章ごとに3名の写真家を絡めて話を進めるのですが、3名の写真家のセレクトが面白い。
例えば「第七講 商業写真と作家主義」ではアーヴィング・ペン、リチャード・アヴェドン、篠山紀信の3名で、これはわかりやすいというか妥当なのかなぁという感じがあります。
一方で「第三講 スナップショットの輪廻転生
」では、アンリ・カルティエ=ブレッソン、森山大道、牛腸茂雄という3名で、わかるようなわからないような選択です。ブレッソンと森山大道はスナップショットのイメージは強いですが、牛腸茂雄をスナップとして入れるならリー・フリードランダーが適切ではないかというような気もしますが、リー・フリードランダーは他のところで取り上げられているので、避けたのかもしれません。実際のところどんなふうに組み合わせを選んだのかわかりませんが、面白いのです。

この手で必ず取り上げられているような気がするシンディー・シャーマンが入っていないことも気になります。
取り上げていないので、自分ならシンディー・シャーマンとあと2名を絡めるとどんなメンツになるのかなぁと考えると、これがなかなかまとまりません。
真っ先に思い浮かんだのはナン・ゴールディンでした。あともう一人を絡めるのが難しい!ダイアン・アーバスもいいような気がしますが、この3名でまとめると現在の写真とは断絶しているような気がして、それは違うように思います。ちなみに本ではダイアン・アーバスは安井仲治、土門拳と一緒になっています。この組み合わせもどこから発想したのか!
それではもうちょっと新しい人をと考えると、ヘルムート・ニュートンが思い浮かびましたが、ナン・ゴールディンが浮くというか、外れるような気がします。あとはエルスケンもいいような気がします。この3名はまとまっているとは思います。

というわけで、なんでこの組み合わせなのか、別の組み合わせで考えるとどうなるのか、取り上げられていない人を入れるとどうなるのか、などなど考えると面白く、3名の写真家を絡めるという切り口は新鮮に感じました。

挑発する写真史
挑発する写真史
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金村 修 タカザワ ケンジ
平凡社
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