
何気なく手に取ったレヴィ=ストロース講義という本を読み始めたました。ここから引用します。
同様に、日本の古典文学の専門家は、文学に描かれた旅が、苦痛に満ちた別離として感じられていること、旅には故郷への回帰の脅迫観念がつきまとっていることなどに注目するでしょう。
レヴィ=ストロースは文化人類学者ですが、
人類学者が求めるものは、きわめて多様な社会生活のありかたの背後に存在する共通の形式、普遍の特性なのです。
という、人類学が求めるものを説明する中で上記の一文をとりあげています。
他にも例を挙げて
日本人はあたかも自らの自我を、外部から出発して構成するかのようです。
さらに
単純にいえば日本の精神と西欧の精神の差異、より正確に言えば不変の差異の体系が見られるわけです。
最後に
人類学者は、この対比を、二つの文明の関係をより深く理解するための作業仮設とすることができるでしょう。
と結びます。
要約が苦手なので引用が適切なのか自分でもわかりませんが、文化人類学のスタンスについて少しわかったようになったセクションから引用しました。
ここを読んで頭に浮かんだのは中上健次の「日輪の翼」。
この小説は日本のロードムービーというイメージがあります。
このイメージは中上健次の影響を強く受けている青山真治の映画にも見られます。
自分探しの旅というのは最近の流行ではなくて、日本に古来からあるものなのかなぁと思いました。
これを確認するために紀行文でもある土佐日記を読んでみようかと思います。
しかし欧米にもこういった旅がないわけでもないだろうと思うのが、例えばトニー・ガトリフ監督の映画「愛より強い旅」。
ゲーテがイタリアに旅行したときにイタリアは「光にあふれている」と言ったそうですが、それとはまるで逆の映画です。ゲーテよりは中上健二です。
なんやかんやとダラダラと書きましたが、結論は私は旅が嫌いだということです。
旅が嫌いな理由を考えていたら収集がつかなくなって、わけがわからなくなった痕跡でもあります。
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