
タムロンが新しくだした24-70mmのズームレンズが気になります。
標準ズームに縁がないというか、使わないんじゃないかと思うので買わないと思いますが、それでも気になるのは非常によく色収差をレンズで補正している点です。
デジタルになって歪曲収差や色収差、周辺光量は後処理での補正が容易になりました。
パソコンを使った後処理だけでなく、デジタルカメラボディ内での処理も容易になり、特にマイクロフォーサーズではそれが前提かのようなレンズが多いようです。
後処理できない収差はレンズで、後処理できるものはレンズではなく後処理で対応することでレンズの小型化や低価格化が可能になります。
しかし、それができるのはボディを出しているカメラメーカーで、タムロンのようなサードパーティーはカメラ内での補正には対応しにくい。
そこでタムロンは24-70mmでは色収差はレンズでしっかり補正した、のではないかと思います。
ところ、リコーのGRレンズはレンズ側で光学的にしっかりと収差補正を行う、というレンズです。
ペンタックスのLimitedは必ずしも数値化される収差補正に重点を置かずに、感覚的な主観を重視したレンズです。
リコーのGRレンズもペンタックスのLimitedも、後処理で補正することを意識したレンズ設計とはだいぶ異なります。
デジタルでも個性を楽しめるレンズと言えるでしょう。
これは他のメーカーにはあまり無いものだと思いますので、大切にして欲しいですね。