2012年08月03日

赤外写真に向いたデジカメ

R0190578

デジカメドレスアップ主義:夏仕様GRで赤外撮影という記事ですが、白のボディに薄茶色のケースの組み合わせはいいですね。
純正も黒以外のケースを出せばいいのに、と思います。
で、それよりも気になったのが
GR DIGITALというカメラは、初代から現行機に至るまで、赤外線撮影可能なカメラとして知られている。ライカM8ほどの感度はないものの、赤外線フィルター(IRフィルター)を付ければ赤外線撮影が可能だ。

の部分。
私はGRDが赤外写真に向いているとは思えません。
私の初代は改造したのでR72フィルターを付けて気軽に赤外写真を撮ることができますが、改造しないのであれば、特にGRDが赤外撮影に向いているとは思いません。

無改造で赤外写真を撮るなら、ソニー製の600万画素でAPS-CサイズのCCDを使ったボディや最近のISO6400なんかでもノイズが目立たないフルサイズとか。
そんなのが向いていると思います。
フルサイズのデジタル一眼レフは基本的にファインダーがいいので、天気がいい日であればフィルターを付けたままでもある程度構図はつかめますし、AFも動きます。
コンパクトデジカメなら、レンズが明るくてMFが使いやすいものがいいかと思います。
そういった点ではGRDは向いていますが、無改造のコンパクトデジカメは三脚必須と思った方がいいかと思います。

赤外感度はCMOSよりもCCDの方が高いような気がします。
ちょっと前のCCDを使ったデジタル一眼レフは赤外感度が高いのですが、ライブビューが使えないので使い勝手がよくありません。
というのは、赤外線は可視光と波長が違うためピントの位置がずれるため、しっかりピントを合わせるにはライブビューが必須です。
コントラストAFは可視光だろうと赤外だろうと、条件がよければ、合わせます。
拡大してマニュアルフォーカスも可能です。
しかしライブビューのできないAPS-CのCCDでは位相差によるAFかMFを使うことになります。
600万画素のAPS-Cの無改造ボディでは赤外用フィルターを付けた状態での位相差AFはほぼ無理です。
またMFできっちりとピントを合わせることは非常に困難です。
色収差が大きすぎるせいでピントが合わないので、可視光から赤外領域までのアポクロマートレンズを使えばいいのですが、写真用のレンズにそんなものがあるのか知りません。

絞り込んで被写界深度を稼げばいいのですが、そうなると無改造のデジカメでは、感度によりますが、シャッタースピードは数秒必要です。
GRDでも同じです。
というわけで、三脚が必要になります。
であれば、赤外感度の多少の差はそんなに関係ありません。
1/125秒なんかで撮れないので、シャッタースピードが2秒でも5秒でも同じようなものだと思います。

そういうわけで、デジカメで赤外写真を撮るなら赤外カットフィルターを取り除く改造をするか、感度を上げてもノイズが少ないフルサイズを使うのがいいと思います。
posted by gr-digital.net at 22:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 b_entry.gif
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