
トラックバック企画スクエアに合わせ、僭越ながら私のスクエア構図論を一つ。
ダラダラとお酒を飲みながらよく考えず、思いつきで書いたものでることを考慮に入れ読むかどうか判断いただきたいと思います。
トラックバックを見ているとアスペクト比1:1のスクエアは3:2や4:3に比べて難しいとか、迷うという意見が多いようです。
縦か横が長い画面では視線の流れる方向を作りやすいのではないかと思っています。
視線の流れとはどういうことか、同じ動きのない平面に描かれる漫画から考えてみます。
普通、漫画は次のコマがどれか数字が振ってあったり厳密なルールに基づいているわけではありませんがちゃんと順番通りに読み進めることができます。これは視線がよどみなく流れるように意識をして1つのコマだけでなく1枚全体を作画しているからです。
視線の流れは人物の向きや視線で表現することが多いようです。
主人公が左を向いていれば漫画を見ている方も自然と視線が左に向くという具合です。
一方で淀みなく視線が流れてしまっては全体が平坦な印象になってしまうため、あえて視線の流れを断ち切ることで印象深い力強いコマを作ります。
漫画はストーリーの流れを作るコマとドラマを作る印象的なコマの2種類を使い分け、作品全体を構成しているのです。
漫画においては視線が流れた先に次のコマや印象的な盛り上がるコマがあるわけですが、1枚で完結する写真においては1枚の構図の中で流れを誘導する部分とそれを受け止める部分があれば収まりがよくなるわけです。
横や縦に長い写真では、一方に視線を誘導する部分ともう一方にそれを受け止める主題ともいえる部分を1枚の中に自然に配置をすることができます。
しかし、縦も横も同じ比率であるスクエアは視線を誘導させようとしても不自然になりがちです。
縦と横の長さが違えば自然と視線が流れるけれどもスクエアは視線を動かす方向がわかりにくく、視線は流れないのです。
また、撮る者はわかっている視線の流れが見る側には伝わりにくい、それがスクエアの構図が難しいという意識につながっているのではないかと思います。
続く
GR BLOG のトラックバックからやってきました。
ボクもトラックバックのお題「スクエア」って
なんだろうなあって考え込んじゃったクチです(笑)
こういう企画は出されたお題に対する
いろんな人の考え方を写真や文章で
いろいろ見られるところが素敵ですね
こういうのがGR BLOGのひいては
GR DIGITALの大きな魅力でもあるんですよね